3日目

 

戦争証跡博物館まで、バスで行きました。バス停は、幸いにも滞在先から歩いて5秒くらいのところにあります。15分ほど待っているとバスが来て、乗るといきなりお金を請求されました。昨日は座ってから券を買ったので、ちょっと戸惑いました。バスの運転手さんは音楽をかけながら歌って?運転をしていました。こんな様子、日本じゃ絶対見られないと思います。。

バスに乗っていて感じたのは、ホーチミンにおける移動手段の頂点にいるのがバスではないか、ということ。便利さとか値段とかではなく、立場的な意味で。僕の感覚ですが、立場が強い順に、バス<車<バイク<歩行者って印象を受けました。バスが通るとみんなが避けるし、道路の道も一番陣取るし。

目的地に着き、降りようとした途端にドアが開いたまま発車しました。「降りるまで待ってくれないの!?危ないじゃん!」と思いつつ、ギリギリで降りれました。降車にはスピードが求められることを学びました。

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戦争証跡博物館では、戦争のリアルな実態を感じ取れたました。

今の若い世代は、戦争のことを知らない。だからこそ、どんなものだったかを理解してほしい。そんな願いが強く伝わってきました。それを伝えていくためには、戦争から目を背けてはいけないのだと思います。

 

その後の孤児院でも、戦争や、戦争以外の様々な問題を抱えている現状を、子供達を見て痛いほど感じました。自分と同じくらいの年齢の人もいたし、もっと小さい子もたくさんいました。

 

枯葉剤だけでなく、貧困によって親に捨てられるという現状があることに、行き場のない悲しさを感じました。

 

夜は、吉川先生のお話を伺いました。

 

外国人研修制度をはじめ、たくさんの衝撃的で赤裸々な話を語ってくれました。日本に行くこと自体が目的化され、勉強が目的なのに、日本に来たら出稼ぎのようになってしまい、日本に来ても雇用の調整弁としていいように使われてしまう、という事実には衝撃を受けました。

 

僕のテーマである、なぜ大学に進学したのか、に関連したお話もしてくださいました。

 

自分の中で気になった点をまとめると、

 

・都市と地方の学力格差はすごく大きい
・大学は都市に集中している
・地方からきた学生は、基本的に超エリート、わりと裕福な人が多い
・親を楽にさせたい、という気持ちから大学に行く人が多い。つまり、大卒だと給料が高くなる可能性がある。
・専攻は語学系が人気で、英語が特に人気。語学ができると、将来の賃金も高くなるから。

 

そこで、
"いい給料をもらえるところに就職し、家族を楽させるため"だけに大学に行くのか?


この専攻を学びたいからとか、自分の欲求(家族を楽させたいもある意味自分の欲求だが)で大学行くわけじゃないのか?


大学に行くメリットを、将来の賃金が高くなるから、とだけしか捉えていないのか?

 

という疑問が生まれました。


うーん、これが本当なら日本とかなり違う考え方だなぁと思います。思うところはいろいろありますが、あくまで仮定なので、全員がそうだとは言えませんが。

 

やはり、実際にインタビューをして生の声を聞きたい。改めて、そう強く思いました。