最終日
6時ごろ起床。
散歩がてら、和田くんオススメの家の近くのカフェに行き、抹茶を頼んだ。とても美味しい。店の雰囲気も落ち着いていていいし、店員さんも優しいし、店からの景色も好きだし、とても気に入った。
なぜ最終日まで一度も来なかったのか、自分。
その後、朝ごはんにと家の近くのフォーの屋台に行ったら、偶然、和田くんもそこで食べていた。フォーを食べながら、いろいろ話した。
今日で終わりだね、さみしいなぁ、とか、日本に帰ったら日本の景色はどう映るんだろうとか、このバイクばかりの景色も慣れちゃったなぁ、とか、和田くんが、"ちょうどその辺で携帯スられたんだよ"(笑)と教えてくれたりとか。
ちなみに、このフォー屋さんも初めてきたのだが、非常に美味しかった。さっぱりめな味で、朝にちょうどいい。しかも2万ドンでこのボリューム。
家の目の前すぎて盲点だった。
なぜ最終日まで一度も来なかったのか、自分。最終日にして、ふとした発見が多い。
そのあと、父の中学時代の担任の先生が、今年の4月からホーチミンで日本語学校の校長先生をされているらしく、伺ってみた。調査はひと段落していたが、せっかくなので。
それにしても、父の中学時代の担任の先生がちょうどホーチミンにいる。って、なかなかすごい確率ですよね。
✳︎写真は、ブログに載せても良いとの許可をいただいてます。
のぞみ日本語アカデミーという名前の学校。外観の写真。なんだかスタイリッシュですね。
校長先生は美谷添さんというお名前。顔を合わせて早々、"ようこそ、はじめまして。口元らへんがお父さんに似てるね。"と言われた。先生も岐阜出身なので、喋り方がなんだか懐かしく感じた。
時間の関係で、短い時間だが、美谷添先生にこの学校についてのお話を伺った。
この学校は5ヶ月前に設立され、日本語のレベルごとにクラスが分けられていること。生徒は、卒業後3年間、技能実習生として日本に行くこと。日本人の先生が現在4人いることなど。
その後、授業を見学させていただいたり、自己紹介をしたり、生徒さんの質問に答えたりした。
上級レベルは聞き取りをしながらその内容を黒板に書く。(漢字込みで)というなかなかハイレベルな授業を受けていた。結構みんなついていけていて、さすが上級なだけはある、という印象。
初級は、ひらがな、片仮名の50音の書き取りや書き順を学んでいた。このクラスは、日本人の先生が教えていた。
とにかく生徒の皆さんは積極的で、好奇心旺盛という印象を受けた。なんというか、日本語が上手くなりたい!というハングリー精神がものすごい、みたいな。僕や先生にたくさん質問をしてきたし、授業中の発言も積極的だし、日本語を吸収しようという意欲が本当に高い。このことはここの先生方も言っていて、だからこそ教える側もやりがいがあって楽しい、とみなさん仰っていた。
生徒さんは高校生や大学生はほぼいないらしく、一度社会人を経験した人や、既婚者の方もいた。比較的年齢層が高いらしい。だからこそ、日本語を上手くならなきゃ!という意識も別段高いのかもしれない。(若いから意識が低い、とかそんなことでは全くないけど。)
そんな生徒さんたちと、一緒にお昼も食べた。(彼らの顔は伏せておきます)
美谷添先生、先生の奥さま、他の先生方や生徒さんたちに、今度ホーチミンに来た時は必ずまた伺います、その時は良ければお手伝いさせてください。と告げ、お別れをした。
夜はみんなでご飯を食べた。とても美味しかった。特に黒いパンが美味しくて、日本でも食べたいと思った。
食べながら、ああ、もう帰るんだなぁとしみじみした気分になって来て、無性に寂しくなった。日本に帰りたくないわけではないけど、もう少し居たいなぁ。
また来よう。