13日目

ショートトリップの疲れも残っていたのか、あまり目覚めが良くなかったので(なぜか早起きはできたけど)、午前中は近所のカフェでゆっくり過ごしていた。よく行くカフェなので、店員さんに顔を覚えられたらしく、「今日もこのドリンクを頼むの?」と英語で尋ねられた。ちょっと嬉しかった。

 

その帰り道、突然のスコールに遭い、びしょびしょになった。そのカフェから家まで5分くらいなのに、スコールが降っていたのも丁度その5分間くらいだった。

災難だったが、これもいい経験だ!と割り切った。

 

こういった良くない出来事に遭った時でも、最近はポジティブに捉えられるようになった。

 

あの時の靴磨きのおじさん達。僕はあなた達を決して許しはしないけど、いい経験ができた、とポジティブに考えるようにしたよ。

 

午後3時くらいに、家から少し離れた、日本人が経営しているカフェに行った。そこには、日本語クラブで知り合った日本語を勉強する学生達や、偶然、補習校でお会いした新井さんもいた。

 

今日居合わせた学生たちは、N3かN4レベルの日本語力の持ち主で、みんなN2やN3のテキストで勉強をしていた。この日本語検定は筆記が主らしく、会話のテストはない。彼女たちは、会話や聞き取りの方が重要なのに、それを鍛える機会がない。と言っていた。筆記は勉強すればどうにでもなるが、会話は、ネイティブと実際に交流して鍛えないと、どうしても上達しにくい、とのこと。(特に発音)

大学の授業でも、会話より文法や書き取りが多いらしく、本当に日本人と会話をする機会を欲しているようだった。

 

というわけで、僕が練習台となり、ひたすら話していた。 今回はヒアリングをしたというわけではないので、日常での話だったり、この辺の美味しいお店だったり、日本人は観光で来た時、犬肉を食べたりしているけど、ベトナム人は犬肉を食べる人のほうが少数派なので、日本人が犬肉を食べているのを見て実はドン引きしている、とかベトナム人はドリアンが好きな人が多いけど、日本人は苦手な人が多いね〜、みたいなたわいもない話をした。とても楽しくて、あっという間に2時間経っていた。少しでも、彼女たちの日本語力向上の役に立てたなら嬉しい。

 

 

明日日本に帰るんだよ、と話すと、みんな別れを惜しんでくれた。(と思う)

またベトナムに来てね、日本を訪れた時は連絡するね、などの言葉をかけてくれて、なんだか泣きそうになった。決して友達作りをしていたつもりはなかったが、色んなところを訪れているうちに、いつの間にか知り合いがたくさん増えた。こういう出会いは本当に2週間滞在していたからこそのものだと思うし、大切にしたいと思う。話していると、様々な面で価値観が違うところがあったりして、僕のほうが学ぶことがあったりする。それがすごく新鮮に感じて、おもしろい。

 

夜は、報告会が行われた。前回の中間報告会では、体調不良で参加できなかったので、楽しみでもあり、なんだか不安でもあった。

伝えたいことがたくさんあったので、上手いことまとめられず、時間を大幅オーバーしてしまったのはすみません。

 

みんなそれぞれに調査をしてきたことを発表し、聞いていてすごく面白かった。自分にはない視点からベトナムをみていて、ハッとさせられる部分がたくさんあった。

 

 f:id:tropical-happypop-1114102:20160923173826j:image