9日目

午前中は、初めてホーチミンを離れてドンナイ省に行った。

 

サイゴン駅から列車で行ったのだが、この列車がとても良かった。なんというか、車内の雰囲気と景色と乗っている現地の人たちのリラックス感が、すごく落ち着いた。席にもランクがあると聞き、車内を探検したのだが、個人的に自分が乗っていた車両が一番好きだった。空調が効いていて涼しかったし、木でできた席、といういい感じの質素感が自分に見事ハマった。

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ドンナイ省は住民の約60パーセントがカトリックらしく、バスからの景色でもわかったように、教会の数も多い。カトリック信者が多い理由や、南北戦争との関係、教会が信者にとって心の拠り所になっていることが神父さんの話から伺えた。

 

職を求めてこの地に来る若者の、経済的な事情の話もしてくれた。大変な状況の中でも、親に仕送りをしたい、という若者が多いという話からは、ベトナム人の家族観が垣間見えた気がする。

 

僕が話を聞いた大学生の中でも、家族は大好き、とても大切だという人がとても多かった。というか、ほぼ全員だった。近年、日本は家族関係の希薄化、なんてことが囁かれているが(家族だけじゃないけど)日本と比べると、ベトナムの家族間の絆は非常に強いものなのだと実感した。

 

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夜は、グェーン・フエ通りとベンタイン市場に行ってみた。昼より涼しくて街歩きもより楽しかったし、昼とは違う景色が見れて良かった。特にグェーン・フエ通りは昼とは全然雰囲気が違って、都会的な印象を受けた。外国人が多かったので、観光地として有名らしい。

 

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その後、ベンタイン市場の外の食堂で夕食を食べた。日本語クラブで知り合った45歳の日本人男性と、3年間日本で技能実習生として働いていたベトナム人女性とお話しながら食べた。

昨日、その男性にこっちに来て何か食べた?と聞かれたので、主にバインミー、フォー、パンですね。と答えたところ、ホーチミンには美味しくて安いものが沢山あるのにもったいない!と言われ、僕にいろいろ食べて欲しい、と食事に誘ってくれた。

 

本日新たに食べたものは、

生春巻き

バインセオ

炒飯

空芯菜

 

どれも美味しかった。炒飯は日本のものより個人的に好みだった。米がパラパラしていて食べやすい。生春巻きはヘルシーメニューという感じで、エビと野菜が巻いてあって非常に食べやすかった。意外とクセがない味だった。

 

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異国の地でどこに行くか、どんな景色を見るか…それはとても重要なことだと思う。最近思うのは、どんな人と出会うか、の大切さである。現地にしかないものがあれば、現地にしかいない人もいる。今日一緒に食事をした2人も、日本にいては絶対に知り合えなかった人たちだし、話をすることもできなかった。そういった出会いも大切にしたい。

 

明日はヒアリングの約束をしているので、前回以上にその人の生き方を掘り下げたプライベートな話を聞けるように心がけて臨みたい。