7日目

昨晩から体調を崩し、7日目は部屋で過ごしていた。疲れがたまっていたのだと思う。

 

思えばこの6日間、休息という休息をしっかりとっていなかった気がする。"疲れがたまっているのは皆一緒のことだ、自分だけが疲れているわけではない"とどこかで考えていた部分があったので、なんとなく休むことに抵抗があった。せっかくベトナムにいるのだから、休息を取ることがもったいないとも思っていた。

 

しかし、思い切って休むことも必要であることを、今回体調を崩して思い知った。休むことで体調も良くなったし、今一度、調査のテーマについてじっくりと考えることができた。

調査を通して、自分は本当は何が知りたいのか、それを知ってどうするのか、そして、そのためには何をすべきか。など、考えるべきことは思っていたよりたくさんあったということに気づいた。

 

昨日までは、とにかく予定を入れて、常に行動し続ける方が正しいと思っていた。だから、躍起になってインタビューをしまくっていた部分もあった。頑張るべきベクトルを間違っていたし、なぜだか焦っていたような気もする。

 

しかし、自分のペースで街歩きをし、街の景色をみて、気まぐれにカフェに入り、食事をし、時にはしっかりと休む。そんな過ごし方も大切にするべきだった。

 

今日はほとんど外に出れなかったが、一応進歩はあった。

 

それは、もう一度じっくり話をしたいと思った人にアプローチをすることである。SNSを通して、1人の大学生と再会する約束ができた。なかなか都合が合わなくて結構苦労したが、当日のカフェでの食事代を僕が奢る、という手段で心を動かせたらしく、なんとか約束を取り付けた。

 

あとは、日本語の勉強で分からないところがあった大学生(別の人)の質問にひたすら答えていた。LINEで質問が来るので、文章で分かりやすく伝えるのは結構大変であり、意外と頭を使った。日本人だったら考えずとも言葉の意味がわかるけど、異国の人にとってはすごく難しいんだろうと思う。とくに、一つの単語に複数の意味が含まれている言葉が日本語は多い。

 

昨日、日本語学校を訪れた時も感じたけど、こういった微妙な言葉のニュアンスは、ネイティブの先生じゃないと正確に伝えるのは難しいのでは…?

 

日本人の先生がいなかったようだけど、それは人件費が高いからだろうか?ハイテクの教材を使ったり、設備にお金を使うなら、それを人件費に回せないのだろうか?それとも、日本人で先生をやりたがる人がいないのか?

学生が日本に行く前に、こういった部分にも注目して、日本語に対する疑問を消化していくことも重要なことじゃないのかな。

 

と、これらはテーマにはあまり関係がないけど、こんな疑問が増えた1日でもありました。

6日目

今日は、ビンさんから主にホーチミンの若者の"働く"についてお話を伺った。伺う前、目を通した現地訪問先情報のプロフィールには、"ハノイ生まれ、ホーチミン育ち、高校卒業後はオーストラリアの大学に留学" とあった。印象深かったこの部分だけ切り取ると、割とエリートの方なのかな、という勝手なイメージを持っていた。

 

しかし、話を聞いていると、生きることに対して、とても行動的に様々な挑戦をしてきた人物のように感じられた。父親の会社を継ぐという選択をせず、自身の会社を立ち上げるという選択をすることは、ベトナムにおいては非常に勇気のいる決断だったのではないかと思う。

 

そんなビンさんの話の中で、僕のテーマにも関連があると感じた内容とそれに対する疑問をまとめると…

 

・大学を選ぶ前から、どんな仕事をするかを決めている人が多い

             ⬇︎疑問

大学に入ってから、経験を積む中でどんな仕事をするか考える、というのはないのか?

 

・自分は何が好きで、何が得意で、何に向いているかを大学入学前から知っている必要がある。しかし、18歳の段階でそれを把握するのは難しい。

 

・どんな学校に行き、どんな仕事に就くか、は両親の意向が強い。自分で考えるより、親に従う方が楽だから、若者はその意向に従う傾向がある。

 

・家が何かを営んでいたら、それを継ぐのが自然

    ⬇︎疑問

自分の意思は関係ないのか?本当にそれがやりたいことなのか?

 

・18歳の若者が、大学を選ぶ、またはどんな進路に進むか、を考えることは、彼らにとってとても難しいこと。

⬇︎疑問

それは日本も同じだが、だからと言って親に任せっきりでいいのか?親以外に相談できる人はいないのか?

 

・大学生活では、とにかく勉強をやっている。(勉強だけをやっている

⬇︎疑問

勉強以外のことをする時間がないのか?それともすることがないのか?

 

ベトナムの大学にはサークルがない

 

・入った学部と関連付けて仕事を選ばないと、という考えが働く傾向にある。

 

あくまで、これらの話は"傾向"なので、全員がそうだとは言えないが、僕も彼らに話を聞く中で、こういった印象は感じていた。

 

また、ビンさんに、なぜキャリアデザイン学部に入ったのか理由を聞かれ、僕が大学に入った経緯(編入のことや当時の親との関係性)を話した。キャリアデザインの勉強は好きだと言うと、それはとても良いことだ。好きなことを勉強できているのは幸せなことだよ。と言ってくれた。

ベトナムの学生は、本当に自分の好きなことをやれているのだろうか?

 

話は変わって、調査の仕方について。

これまでの調査では、僕はとにかく多くの人たちにインタビューを行ってきた。しかし、これが単調な作業に感じてきた。せっかく現地に来ているのに、掘り下げた話ができていない。インタビューこそ行ってはいたが、ただ、多くの人と交流をしているだけだったと思う。

 

ので、今日からは今まで話を聞いてきた人の中から少人数にサンプルを絞り、より深く掘り下げた話をする、という調査を行うことに決めた。そのためにやるべきことをついて今一度よく考え、動いていきたいと思う。

 

 

5日目

今日は、吉川先生や御園生先生がセッティングしてくださった、合同インタビューの日でした。

 

8時にホーチミン像に集合しました。全員集まったところでカフェに行き、朝食がてらインタビューを開始。インタビューというよりは、会話形式でコミュニケーションをとることを意識しました。質問をする時も、なるべく発音をしっかり、わかりやすい単語を使って聞きました。すると、私たちにわかりやすいように分かりやすく話してくれてありがとう、とお礼を言ってくれました。日本語を勉強していると、そういうことって意外と伝わるんだなぁと少し驚きました。お礼を求めていたわけではないけど、改まってそう言われると嬉しかったです。

 

4人の師範大学の学生さんが集まってくれました。全員がホーチミン出身で、日本語学科に所属しています。ちなみに、師範大学は公立大学で、"教師になる"と将来を決めていれば、(そのための学科に所属していれば?なのかな)学費を払わなくても良いそうです。その代わり、かならず教師にならなければいけない。今日会った4人は教師になりたいのではなく、日本語学校の先生になりたい人や、日系で働きたいという人が多く、日本語学科に属しているので、学費は払っているそうです。なかなか変わった制度だなと思いました。

 

昨日同様、大学に関する用意していた質問項目を全て答えていただき、気になるところは掘り下げながら、なかなか深い部分まで聞くことができました。

 

特に興味深かったのは、(テーマとは関係ないかもだけど)アルバイトの話です。日系企業でアルバイトをしているという女性がいたのですが、彼女は稼いだお金を母親に渡しているそうです。これは、母親から要求された、とかでは全くないです。大学生になってから普段の生活でお金を使うことがなく、平日は勉強、休日は家でテレビをみたりゲームをしたりインドアなので、お金を使う機会がない。だから、お金はとりあえず母親に渡しているそうです。そのお金は、家計の足しになったり。でも、生活が苦しいわけではないらしい。そのお金を自分で使うことはほとんどないとのこと。

 

日系企業でアルバイトをしている、ということも関係あるんだろうけど、お金より"経験"を得ることができることに意味がある、と考えているからと言っていました。日本でこんな人、少なくとも僕の身近にはいないので、軽くカルチャーショックを受けました。使わないけど、とりあえずは自分の手元で貯めておけばいいのに…とか思っちゃいました。。これは日本的な考え方なのだろうか。

 

昼1時頃には解散しましたが、Facebookで友達になったので、また質問があったらメッセージで聞いてくれていいよ、と言ってくれました。

解散してから、あっ、これも聞けば良かった!という質問があるのでメモしておくと、

 

・もし大学に行かなかったらどうなっていたと思う?
・浪人という概念はあるのか?浪人してまで大学に行きたいか?
・平日の放課後とかなにやってるの?
・大学に行ったことで自由な時間は増えた?

 

特に浪人は盲点でした。ちゃんと聞いておきたいと思います。1人の子は、大学に落ちたら日本語学校に通う予定だった、と言っていましたが。これは、浪人してまで行きたい大学ではなかったのか、そもそも浪人という概念がないのか。

少なくとも今日聞いた4人は、高校を卒業したら、"大学に進学することが当たり前だと思っていた"そうです。これは、ホーチミン出身という要素も関係があると思います。

 

明日は村山日本語学校で、また生徒さんに話を聞くことができるので、質問を聞き逃すことがないようにしたい。また、話をもっと深く掘り下げることを意識したいです。

 

 

夜は、この授業が始まった前々から観たいと思っていたアーオーショーを観に行きました。

17時30分にオペラハウス集合だったのですが、15分ほど早く着き、なんとなくぼーっと立っていたら靴磨きの男性に捕まりました。値段を聞くと、いや、お金はいらない、と英語で言われたので、全然乗り気じゃなかったけど靴を取られてしまったので仕方なく磨かれました。すると、磨き終わるラスト5分くらいになぜか1人増え、2人体制で靴を磨かれました。嫌な予感がしました。これ、もしや2人分払わなきゃいけないやつじゃないの?

 終わった後、案の定700万ドン請求されました。 そんな額持ってないので、持ってないことを必死で伝えても、なんか怒っている様子。仕方なく20万ドン渡してしまいました。その後も請求され続け、やばいことになってしまった、、というところで、近くにいた木村さんに助けてもらいました。

が、結局靴磨きに20万ドン払ったことになり、悔しい気持ちは残りました。やられた。。靴は綺麗になったけども!!!

 

 その後、靴を磨いた男性が小さな子供を抱きしめているのを見ました。ああ、僕の20万ドンは子供(おそらく息子?)のお食事代に使われるのかなぁ、となんとも言えない気持ちになりました。木村さんに、オペラハウスという場所でそんなやり取りが行われたことが、貧富の差を象徴しているようだね、というようなことを言われました。そう考えると、とても貴重な体験をできたのかな、と思います。

 

アーオーショーは、とにかく迫力が凄かったです。同時に、とても不思議な空間でした。全て生演奏、(おそらく)全て手動で小道具を操っていました。印象的だったのは、演者さんがとても楽しそうに演っていたこと。演者の人数が少ないのですが、全員が生き生きとしている様子に元気付けられました。

 

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4日目

今日は朝から、青年文化会館で行われていた日本語会話クラブに参加してきました。

 

ここです。

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3連休の最後の日とあって、参加人数は少ないと事前にメールをいただいていましたが、20人ほどのベトナム人が来ていました。自分のテーマである"なぜ大学に行ったのか"という質問にみんな真剣に答えてくれて、たくさん話してくれました。

それぞれの理由があって、その理由もそれぞれのバックグラウンドが関係していて、すごくリアルな声を聞けました。どんな大学に通っているのか、なぜその大学を選んだのか、何を専攻しているのか将来どうなりたいのか、大学生活について、など大学に関する質問はもちろんしました。

その他にも、家族構成や出身地など、個人的に進学と関係があると思うことも聞けて、面白い答えが返ってきたので良かったです。

 

個人的に一番興味深かったのは、日本という国をどう思っているのか、という質問の答えです。みんな日本が大好きだと言ってくれて、その理由もそれぞれでした。日本の漫画やアニメやコスプレやドラマ(恋愛ものが多かった)を見て好きになったり、日本の商品の品質や生産管理を高く評価しているから、など、予想だにしない答えが返ってきて面白かったです。そういう話を聞いていると、僕も日本という国を客観視できる気がして、勉強になりました。

 

昨日、吉川さんとの話に出てきた「家族」に対する考え方と大学進学との関連性も、まだ自分の中で整理はできていないものの、クリアになってきた気がします。

 

特に、日本で3年間、技能実習生として働いてベトナムに帰ってきたという女性の話が印象的でした。詳しくは、まだ整理できていないので、後日紹介できればと思います。

簡単に言うと、"今、日本の企業で働きたいと思っているベトナム人が多い中、技能実習生として日本で暮らしたことが人生の転機となり、ベトナムに戻っても日本で学んだことを伝え続けている。"という、ある意味そういうベトナム人の中で理想的な生き方をした人です。その方のこれまで人生は、キャリアデザイン的な視点から聞いてもとても面白いものでした。うまく言えませんが、とにかくお話できて本当に良かった。

 

この方です。

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ちなみに、大学生だけでなく、大学を卒業した社会人や高校生にも話を聞けたので、個人的に聞きたいことをほとんど聞けて非常に満足です。まだ聞き足りないことや、今度はこういう人の話を聞きたい、という気持ちはありますが。

 

その後、日本語を勉強しているベトナム人が集まるカフェに連れて行っていただきました。10人ほどの男女のベトナム人がいて、日本人だとわかると、すぐ僕の周りに集まってきてくれました。僕が興味津々で質問をすると、あちらもこちら以上に興味を持って僕と会話してくれるので、すごく嬉しかったし、話していて楽しかったです。

インタビューというより、談笑のような感じで調査を行えたことをとても嬉しく感じたし、ありがたく思います。

 

 

すごくおしゃべり好きな人が多くて、自分自身のことについて話をたくさんしてくれました。これだけ長い間、真剣に人の話を聞いたのはとても久しぶりだったので、少し疲れました。。でも、それだけ自分自身ちゃんと耳を傾けることができたし、あちらも僕に話を聞かせてくれたのだと思います。

 

日本語で会話をするといっても、言葉は慎重に選んで、できるだけわかりやすいように伝えようとしました。例えば、「責任感が強い」と伝えようと思っても、「責任感」という単語が伝わらないので、「真面目」や、「しっかりしている」など、ニュアンスが似たものをいくつか用意しないと会話がスムーズにいきません。ある意味僕も、語彙力が試されました。。

 

僕が今日インタビューをした15人の方々+お話をした約10人ほどの方々との出会いで、得たものはとても大きいものでした。今日僕が得たものを、100パーセント誰かに伝えることは多分不可能です。実際に本人と話をしないとわからないであろうことがとても多かったからです。しかし、自分の中で、今日蓄積されたものは、大切にしたいと強く思います。

 

インタビューの答えはノートに全て記しましたが、量が膨大すぎてブログだと無理があるので、ペチャクチャの時にうまいことまとめて紹介できれば、と思っています。

 

とても貴重体験ができたし、出会いに恵まれたなぁと思います。

 

 

 カフェで、竜眼という果実をいただきました。ライチみたいな味がしてとても美味しかったです。ベトナムにしかないフルーツは多いと思うので、積極的に手を出していきたい…。

 

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3日目

 

戦争証跡博物館まで、バスで行きました。バス停は、幸いにも滞在先から歩いて5秒くらいのところにあります。15分ほど待っているとバスが来て、乗るといきなりお金を請求されました。昨日は座ってから券を買ったので、ちょっと戸惑いました。バスの運転手さんは音楽をかけながら歌って?運転をしていました。こんな様子、日本じゃ絶対見られないと思います。。

バスに乗っていて感じたのは、ホーチミンにおける移動手段の頂点にいるのがバスではないか、ということ。便利さとか値段とかではなく、立場的な意味で。僕の感覚ですが、立場が強い順に、バス<車<バイク<歩行者って印象を受けました。バスが通るとみんなが避けるし、道路の道も一番陣取るし。

目的地に着き、降りようとした途端にドアが開いたまま発車しました。「降りるまで待ってくれないの!?危ないじゃん!」と思いつつ、ギリギリで降りれました。降車にはスピードが求められることを学びました。

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戦争証跡博物館では、戦争のリアルな実態を感じ取れたました。

今の若い世代は、戦争のことを知らない。だからこそ、どんなものだったかを理解してほしい。そんな願いが強く伝わってきました。それを伝えていくためには、戦争から目を背けてはいけないのだと思います。

 

その後の孤児院でも、戦争や、戦争以外の様々な問題を抱えている現状を、子供達を見て痛いほど感じました。自分と同じくらいの年齢の人もいたし、もっと小さい子もたくさんいました。

 

枯葉剤だけでなく、貧困によって親に捨てられるという現状があることに、行き場のない悲しさを感じました。

 

夜は、吉川先生のお話を伺いました。

 

外国人研修制度をはじめ、たくさんの衝撃的で赤裸々な話を語ってくれました。日本に行くこと自体が目的化され、勉強が目的なのに、日本に来たら出稼ぎのようになってしまい、日本に来ても雇用の調整弁としていいように使われてしまう、という事実には衝撃を受けました。

 

僕のテーマである、なぜ大学に進学したのか、に関連したお話もしてくださいました。

 

自分の中で気になった点をまとめると、

 

・都市と地方の学力格差はすごく大きい
・大学は都市に集中している
・地方からきた学生は、基本的に超エリート、わりと裕福な人が多い
・親を楽にさせたい、という気持ちから大学に行く人が多い。つまり、大卒だと給料が高くなる可能性がある。
・専攻は語学系が人気で、英語が特に人気。語学ができると、将来の賃金も高くなるから。

 

そこで、
"いい給料をもらえるところに就職し、家族を楽させるため"だけに大学に行くのか?


この専攻を学びたいからとか、自分の欲求(家族を楽させたいもある意味自分の欲求だが)で大学行くわけじゃないのか?


大学に行くメリットを、将来の賃金が高くなるから、とだけしか捉えていないのか?

 

という疑問が生まれました。


うーん、これが本当なら日本とかなり違う考え方だなぁと思います。思うところはいろいろありますが、あくまで仮定なので、全員がそうだとは言えませんが。

 

やはり、実際にインタビューをして生の声を聞きたい。改めて、そう強く思いました。

 

 

 

 

 

2日目

朝5時に起床できました。こちらにいる間は、できるだけ現地の生活リズムに寄せたいので、第一歩として早起きは意識したいです。

 

7時30分くらいにタオダン公園に着きました。とにかく人が多かったです。日本の感覚でいうと、まだ朝早い時間帯だと思います。ベトナムの朝はなんだかアクティブです。彼らにとって朝はとても大切な時間帯に感じます。祝日だからということもあるけど、それにしても人が多い。逆に、休日だから遅くまで寝ていたい、という考えはないのかな。

 

 

公園では、散歩している人、座って談笑している人が多かったです。その他には、運動している人が特に目立って見えました。健康器具のような機械を使って運動(鍛えている?)している人がいました。

器具は結構種類が豊富で、野外にしては充実しているように思いました。

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これをやってみました。10分くらい続けたら疲れたので、器具から降りて足をぶらぶらしていたら、近くにいた男性に「もう疲れたの?若そうなのに」と笑われました。少し悔しかったので、今度リベンジしたいと思います。

 

 

あとは、足で羽根を蹴り上げるスポーツをしている人たちがいました。Da Cauというそうです。この様子はテレビで見たことがありましたが、実際に見るとすごく楽しそうで、羽根を蹴ると「コンッ」とすごくいい音がしていました。羽根は売っているらしく、少し欲しくなりました。

 

 

ベトナムの人は普段の移動にバイクや車など、乗り物を利用する人が多いと思います。ゆえに、歩くことがあまりないのではないでしょうか。その分、こういう場で運動する機会を設けているのかな、と思いました。

 

 

昼食には、ずっと食べたかったフォーを食べました。薄味だけど旨みが効いていて、あっさりしていて食べやすかったです。特にスープが美味しくて、毎日フォーを食べたいと思うくらい好きになりました。

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夕方からは若者を意識した街歩きをしました。

祝日だからか?ベンチでくつろいだりしてゆっくり過ごしている若者が多かったように感じます。というか、街を歩いている若者は少なかったです。バイクに乗っているところはたくさん見ましたが。

ちなみに、高島屋にはたくさんの若者がいました。高島屋はすごく立派で、綺麗で、店も充実していました。ここで若者はショッピングを楽しんだりするのだろうか?

 

 

街歩きをしていて自分なりに予想できることや疑問に思うことがあります。そのハテナが増えれば増えるほど、インタビューで実際に話をする時の発見は、なんというか、より濃いものになるんじゃないかと思っています。


僕の調査は、インタビュー(現地の人と話をすること)がメインと考えています。その他の活動では、"見てきたことや感じたことに対して疑問を持つこと"を常に意識していこうと思います。

 

 

初日

初めてホーチミンの街を歩いていて一番に思ったことは、やはりバイクが多いということです。話には聞いていましたが、実際目の当たりにするととても不思議な光景に見えました。特に朝のラッシュ時は、たくさんのバイクが車の間を縫うように走り抜けていました。お互いにクラクションを鳴らしまくっているのは、危険を知らせるだけでなく、自分はここにいる、と周りにアピールしているようにも見えました。

 

日本では歩行者優先という文化が強いと思います。しかしこちらでは、まったくそんなことはなく、むしろ車やバイク優先なのではと感じました。いや、バイクは歩行者を避けることに慣れている様子が見られたので少し安心感はありました。

 

驚いたのは車です。車道を横断しようとするとき、日本では当たり前のように横断歩道を渡っていくことができました。その際、車は止まってくれます。しかしホーチミンでは、車が歩行者に気を留めて運転している感じが感じられませんでした。スピードがあまりないのは幸いですが、くれぐれも車には気をつけて横断しようと思いました。

きたばかりの時はそんな中での横断が怖くて仕方なかったです。クラクションを鳴らしまくっているのも、急かされている感じがしてすごく焦りました。しかし、意外と慣れてくると割とスムーズに横断することができました。危ないから…という理由でなかなか踏み切れなかったです。しかし、ホーチミンにおいて、"道路の横断に成功する。"これは個人的に、なかなか大きな一歩だと思います。

 

交通事情から感じ取れた印象としては、せかせかしている、というものです。常に街が動き続けているような、なんだか不思議な感覚があったのは、交通量に関係があると思います。反面、のんびり過ごしている人も多いなぁとも感じました。歩道ではバイクの上で寝そべっている人がいたり、集まって談笑している人がいました。広場では、ポケモンGOをしている人がたくさんいました。人々はあくまでマイペースに各々過ごしている、というイメージを受けました。バイクの様子を見ていると、自分まで忙しない気分になっていましたが、こういう側面に目を向けると、なんだか落ち着きました。

 

交通の話ばかりになってしまいましたが、普段、日本にいるときは地下鉄をはじめとした交通機関を良く利用する僕としては、(現時点で)一番ギャップを覚えたことでした。。

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